小さな散歩道

四ツ谷下西公園 (日野市日野本町5−7−4)



5月の開花時が待ち遠しい藤棚

手前は運動広場

元気に遊ぶ子どもたち

水仙


ケヤキの木々に囲まれた公園

 日野駅を出て「日野駅前東」の信号を左へ入る。四ツ谷立体から伸びる大通りを「仲田小学校西」の交差点で渡ると、四ツ谷下西公園が見えてきた。駅から徒歩10分ほど。

 この公園は、地形を生かした造りになっていて上段と下段に分かれている。上段は大きなケヤキをはじめとして様々な木々が植えられており、緑の多い一帯となっている。中央には藤棚とベンチがあり、目の前の花壇ではイエローやパープル色のパンジーがきれいに咲いていた。
  また、上段からは下段の運動広場がよく見渡せるので、親にとっては安心して子どもを遊ばせられる場所かもしれない。なお、この公園は駅からそれほど離れてはいないが、藤棚近くにはレンタル自転車も置かれていた。

 上段西側には円形の砂場があるが、その奥には「四ツ谷下土地区画整理事業」と書かれた竣工記念碑が建っていた。裏面の説明によると、かつてこの辺りはほとんどが田畑であり、道路は主に狭い農道という未開発の土地であったようだ。
  現在、近隣はすっかり住宅地になっているが、碑が建てられた50年ほど前には、大変のどかな風景が広がっていたのだろう。立派な石造りの記念碑であるが、この日は小さな子どもたちが台座に腰掛けて、和気あいあいとお喋りを楽しんでいた。

 下段は長方形の運動広場になっていて、広場の両サイドにはカラフルな滑り台やブランコ、鉄棒などの遊具が置かれている。この日は近所の子どもたちが広場を所狭しと駆け回り、声を上げてすべり台を楽しんでいた。この運動広場は園内の多くの面積を占めているため、広々としていてなかなか気持ちがいい。夕暮れ時になると、小さな子どもの手を引いたお母さんがやってきて「ほら階段だよ、気をつけてね」と優しく声を掛けていた。

 広場から見上げると、斜面の植え込みがきれいに刈り込まれていることがよく分かる。寒空の下、ケヤキの木を下から見上げると、枝を大きく広げる姿に気持ちよさを感じる。

(2024 2年月掲載)  地図


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