小さな散歩道

神明神社 (日野市落川649)


神明神社鳥居


社殿

  百草園の駅を北口に出て、右手に伸びる水路沿いの細い道に入り、自動車教習所の脇を抜けると、京王線の踏切近くにある神明神社に着いた。創建年代は不詳とされているが、境内に建てられていた石碑には、寛政8(1797)年に建立されたと記されていた。

  鳥居をくぐり境内に入ると、狛犬の先に古めかしい社殿が構えられていた。正面に掲げられた木製の扁額には、周囲に龍が細やかに彫られており、金色の文字で「神明神社」と書かれていた。

 
(左) 「神明神社」の扁額  (右) 御神木の大ケヤキ

  社殿右手には、ご神木である大ケヤキが伸びている。この目通り6.9メートルにもおよぶ大ケヤキはなかなか立派なもので、太い幹にはいくつもの大きなコブがあり、根はフェンスの下から所狭しと隣の敷地へと這い出ている。社殿とフェンスに挟まれたこの場所は、ご神木にとってはちょっと窮屈なのだろう。また、この大ケヤキの傍らには小さな祠なども並んでいて、手入れされた境内には「東京オリンピック大会記念樹」と書かれた石柱が建っていた。

  境内を出て、道なりに進んでいくと、左手に細い道が伸びている。この道を入っていくと、石垣の前に「市指定史跡・落川村制札(=高札)場跡」という看板が建っていた。
  制札場とは、徳川時代、幕府がそのときどきの諸法度や掟書の趣旨を木札に書き、民衆に掲示していた場所のことだそうだ。看板の傍らには「制札場遺跡」と書かれた石柱と石灯篭、朱色の祠が建っていた。住宅街の真ん中に意外なものがあるものだと驚いたが、当時はこの辺りが人目に触れやすい場所だったのかもしれない。

  広い道に戻り、先に進んでいくと、右手には落川公園が広がる。落川という名前の由来は浅川の流れが多摩川に合流するところということからのこの名がつけられたそうだ。背の高い木が少なく、開放感あふれ明るい。芝生広場と遊具がある。芝生広場を囲んで遊歩道が整備され、その外側に水の流れがあり浅い水路は子どもの遊ぶ姿が。

落川村制札場跡 →

(2019年11月掲載)  地図


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