小さな散歩道

日野宿本陣 (日野市日野本町2丁目)

 日野駅から徒歩12分。都内に残る唯一の本陣建物で日野市指定有形文化財・日野宿本陣を訪ねる。甲州街道の宿場で、土方歳三の義理の兄で名主の佐藤彦五郎(1827〜1902)が文久3(1863)年に再建した。彼が屋敷内に開いた天然理心流の剣道場「佐藤道場」では、後に新選組局長になる近藤勇始め、土方歳三、沖田総司、井上源三郎らが激しい稽古をした。残念ながらこの道場は大正15(1926)年の大火で焼失、現存しない。
  建物内には、京都から帰ったときに歳三が昼寝したという伝説がある部屋もあり、、若い歳三ファンの女性が、横になり記念撮影をしている姿が見られる。また最期の歳三の命を受けて、箱館(現函館)五稜郭を脱出し、写真と遺品を届けた市村鉄之助が2年ほど隠れていたといわれる部屋もある。太い大黒柱、鯉の滝登りする姿を彫刻した柱、四季を表した欄間(欄間)の透かし彫りなど江戸時代の職人の技を見ることもできる。
 同本陣にはランティアガイドさんが待機、一人でも丁寧に案内してくれるので気楽に声をかけよう。ボランティアの一人・大久保昭男さん(77)は、近藤や土方の流派・天然理心流を習得しており、新選組の獅子たちが得意とした型を見せてくれた。


佐藤彦五郎らが市村から土方歳三の訃報を
聞いた部屋を説明する子孫の佐藤福子さん

土方歳三が得意とした天然理心流の
「すね切り」の型を披露する
ボランティアの大久保さん

市内の小学生も幕末の勉強によく訪れる
(日野1小の6年生)

■日野宿本陣 日野市日野本町2-15-9
開館時間/9:30〜17:00(入館は16:30分まで)
休館日/ 月曜休み(休日の場合は翌日)。年末年始休み。
入場料/ 大人200円・小人50円
問合せ/042-583-5100 日野市立新選組のふるさと歴史館

 訪問した日が第1・3日曜日なら新選組六番隊組長だった井上源三郎資料館(日野宿本陣から徒歩7分)、佐藤彦五郎新選組資料館(日野宿本陣から徒歩3分)、土方歳三資料館(モノレール万願寺駅)が開館日となるので、足を延ばしてみよう。
  また高幡不動尊(高幡不動駅)では17日まで菊まつりを開催中。

★新選組隊士衣装をお貸しします
 日野宿本陣では上記資料館開館日の毎月第1・3日曜日に新選組隊士衣装一式を貸し出している。浅葱(あさぎ)色の隊士服を着て、新選組のふるさと、日野の町を歩けば隊士気分が味わえるかも。
貸出料/大人、子ども共に3,000円。要事前申し込み。
問合せ/TEL 042-586-8808 日野市観光協会事務局 新選組隊士衣装係

井上源三郎資料館 

(09年11月掲載)  地図


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