しごと日記Q&A編

  新聞の折り方が違う時がありますね。厚みで変えるんですか?
(2021年11月号掲載)

  一枚の紙を真ん中から半分に折り畳む。その紙をさらに半分に……と繰り返していくと、何回まで折り畳むことができるか?
  この問題、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな厚さや大きさの紙でも、大体8回が限度だと言われています。インターネット上では、特殊な紙や機械を用いて9回以上折った海外の事例も紹介されていますが、一般人からすると、やはり8回というのが正解でしょう。どんな紙でもだいたい同じ結果になるようですから、ご興味の方は読み終えた新聞紙でぜひ試してみて下さい。
  ちなみに、普通のコピー用紙を42回折ると月に到達するほどの厚さになるということですが、これはあくまでも計算上の話です。

  さて、ASAのスタッフたちも『紙を折る』プロです。と言っても、配達時にポストにお届けする際の新聞の折り畳み方のことです。

  朝刊配達の際には、折込チラシを挟んだ状態(半ページの)の新聞を、題字が内側になるように二つ折りにして配ります。ちょうど、1ページを四分割した大きさです。また、二つ折りでは入り切れない奥行きが浅いポストや、蒲鉾型のアメリカンポストには、新聞の題字を左右から巻き込むように三つ折り(1ページを六分割した大きさ)にしてから配ることもあります。他にも、集合住宅などに多いドアの新聞受けには、縦長に筒状になるように折ります。

  新聞をどのように折るかは、基本的にはポストの形状や、その日の新聞の厚さに合わせて決めます。スタッフから見て、ポストにきれいに収まるなあ、見栄えがいいなあと感じるのは三つ折りでの配達ですが、この折り方は一軒ごとに時間がかかってしまいます。配達時間に余裕のない新人君のうちは、先輩スタッフから時間のかからない二つ折りでの配達を教わります。
  見栄えよりは、まずは正確な配達。大事なことです。

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