しごと日記Q&A編

  新聞奨学生たちも卒業の時期ですか?
(2020年3月号掲載)

  春が来ました。暖冬の影響か、今年は桜の開花もずいぶん早まりそうな気配です。
  国内で最も多く見られる桜の品種はソメイヨシノですが、江戸時代に現在の東京・駒込の染井村で交配されたものが起源とされています。その後、全国各地に植えられたソメイヨシノは、種子からでなく最初の原木から挿し木・接ぎ木で増やしてきたため、クローンと言われることもあります。
  桜にも様々な種類がありますが、ことソメイヨシノに関していえば、天気や気温など一定の条件下で一斉に開花するのは、同じ遺伝子ゆえの必然なのでしょう。散り際の見事さが潔さの象徴のように語られることもある桜の花ですが、種明かしすると、意外とそのあたりに正解があるのかもしれません。

  さて、この時期のASAは、新聞配達をしながら大学や専門学校に通う、いわゆる新聞奨学生たちの入れ替わりで大忙しになります。今まで在籍していた学生たちが卒業と同時に巣立ちを迎え、入れ替わりに新入生君たちが仲間入りしてきます。

  新入生君たちは、3月上旬、周りの友人たちと比べると随分早く地方から上京してきます(もちろん、東京出身の新入生もいます)。まだ春休み気分の中ですが、ASAへの入所と同時に、さっそく先輩スタッフから配達の指導が始まります。
  入学式を終え本格的な学生生活が始まると、日中の明るいうちに配達の練習をする時間がなくなってしまいます。そのため、入学式前までには配達業務をマスターしておこうというのが目標です。これも4月からの新聞配達と学生生活を両立させるために必要な準備です。

  毎年のことながら、新入生君たちの豊かな個性やキャラクターには見ている側も新鮮な気持ちにさせられます。配達現場でも、バイクの乗り方やポストに投函するときの新聞の折り畳み方など、色んなところにそれぞれの性格が表れます。
  「最近、配達の人が変わったかな?」と感じられたら、ひょっとしたら新入生君が配達しているかもしれません。

  新入生や新人君、この春に増える仲間たち共々、よろしくお願いいたします。

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