しごと日記Q&A編

  最近、新しいスタッフが集金に来るようになりました。何か苦労はありますか?
(2019年8月号掲載)

  暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
  毎年この時期は、配達を終えて戻ってきた汗まみれのスタッフたちが、店舗のクーラーの風の下で無言のままじっと立ち尽くしている風景をよく目にします。『猛暑、酷暑』と呼ばれる日中の暑さには、体力自慢の若いスタッフも敵わないようですが、そんな暑さの中でも、配達中に「お疲れ様」とお客様から声をかけていただけるのはありがたいことです。

  以前は、集金で訪問した際にも、そういうお声をいただいたものですが、口座振替やカード決済をご利用のお客様も増えたこの頃では、そういう機会も随分少なくなりました。

  ベテランスタッフの中には、訪問集金が多かった当時の苦労話をしてくれる者もいます。毎日ご帰宅が遅く、なかなかお会いできず購読料をお支払いいただいていないお客様から、「遅い時間に何度も集金に来てもらって申し訳ない。朝刊配達時に室内の明かりが点いていればインターホンを鳴らして声をかけてほしい。そうしたら新聞代を払うから」と言われたこともあります。ありがたいのですが、配達中に集金をいただくためには領収証やつり銭を用意して携行する必要がありますし、途中で落としたり失くしたりしないように、お金のことばかりに気を取られて配達ミスをしてしまう恐れもあります。「了解を得ているとはいえ、夜中の2時や3時にお客様宅のインターホンを鳴らすときの緊張感。できれば二度と経験したくないですねぇ」とはベテランスタッフの言葉です。

  先日も、何度か集金業務を経験して、ようやく要領を覚え始めた新人君たちが、「今月は、なかなかお会いできないお宅が多いな……」と首をひねっていました。夏場は、暑い日中を避けて夕方からお買い物などに行かれる方も多くなりますし、お祭りや花火大会など夕暮れ時から出かける機会も増えてきます。先輩スタッフから「夕方のいつもの時間帯じゃなく、昼間や午前中に訪問してみては?」とのアドバイスに、なるほどと思う新人君でした。

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