しごと日記Q&A編

  配達中にびっくりしたようなことはありますか?
(2018年3月号掲載)

  3月です。桜前線もまもなく北上し始めます。都心で桜が咲くと新聞の一面に写真入りの記事で紹介される季節も、すぐそこまで来ています。冬の間は自宅に閉じこもりがちでも、春になると何となく外出したい気持ちになる方も多いのではないでしょうか?

  お出かけ先の街中や電車の車内など、最近では若者だけでなく年配の方も耳にイヤホンを差している姿を多く見かけるようになりました。電車の人身事故は踏切での事故などを想像しがちですが、実は一番多いのは駅のホームでの接触事故なのだとか。歩きスマホや音楽を聴いていて、入線してきた電車に接触するというパターンが多いようです。

 当ASAでも、若いスタッフは休みの日にはイヤホン姿で出かけている者もいるようですが、新聞の配達中は、バイクの運転をしながらイヤホンで音楽を聴くなんてことはありません。危険ですし、法令違反でもありますが、音楽を聴きながらでは気が散って配達に集中できなくなってしまうでしょう。

  ただ、朝刊・夕刊にかかわらず、配達中に鼻歌を歌っているスタッフは多いようです。特に朝刊配達時には人の目がないという安心感も手伝って、声が大きくなりがちです。誰もいないと思った夜中の街頭を大声で歌いながらバイクを運転するスタッフ。新人君たちの今どきの音楽から、ベテランスタッフになると昭和歌謡まで、いい気分で次の角を曲がると、その先に近所の方が早朝散歩をしていたりします。びっくりして振り返る相手。恥ずかしくなって、軽く会釈をしてその場を振り返らずにバイクで走り去っていきます。
  同様に、夕刊中に歌いながら読者宅のポストに新聞を投函しようとすると、ポストの裏側から庭いじりをやっていたご主人が、ポストの後ろからにゅっと顔を出されたりして赤面してしまいます。

  春になると、桜をはじめとして様々な『花の歌』が歌われます。今回は『花歌』ならぬ『鼻歌』のお話でした。

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