しごと日記Q&A編

  新人スタッフさん、仕事は慣れましたか?
(2017年10月号掲載)

  10月です。日本中の神様が出雲大社に出かけてしまって留守になってしまうこの月を「神無月」、同じ理由で、日本中の神様を迎え入れることになる島根県の出雲地方では「神有月」と呼ぶという話はよく知られています。
  二十四節気を見ると、来週8日が寒露、月末近くには霜降と、これから訪れる冬の気配を感じさせる語が並びます。

  当ASAの新人君たちも、入社して半年。冬の寒さはこれからですが、夏の暑さや雨の季節を乗り越え少し自信をつけたのか、先輩スタッフたちに交じって一人前の顔をしています。ひょっとしたら読者の皆さんのもとへ伺った折にも、ずいぶん大きな顔をしているんじゃないか、と店長は心配しています。

  「無くて七癖」と言います。入社してから配達や集金業務を覚え、前回ご紹介した「紙分け当番」や「電話番」の業務もこなすようになった新人君にも、やはり癖というか得手不得手のようなものが出来てきます。集金で読者のみなさんと顔を合わせて世間話をするのは好きだけど、配達はミスが多くてどうにも……という新人君。配達が嫌いというわけではなくても、どうしても新聞のお届けモレ(不着)や、間違った銘柄の新聞をお届けしてしまうミス(誤配)が絶えません。どういうわけか、いつも同じお宅で配達漏れをしてしまう、いつも同じ新聞が余ってしまう。本人も首をひねりながら悩んでいます。

  逆に、人見知りが激しくて、読者の皆さんやASAの他のスタッフと話すのは苦手だけど、夜中に一人で黙々と配達をこなすのは苦にならない、という新人君もいます。集金に伺うと、かちんこちんに緊張してしまって……とやはり困ったような顔をしています。

  そんな新人君たちをわき目に、先日、先輩スタッフが着ていたTシャツにプリントされていた言葉が心に響きます。曰く、「己に打ち克つのは自分自身」。

  秋本番。自分の長所に自信をもって、これからの寒くなる季節を乗り越えてほしいものです。

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