しごと日記Q&A編

  県外から上京してきている人が多いようですが、知らない土地でどうやって新聞配達する順番を覚えていくのですか?
(2010年2月号掲載)

  まったく知らない土地で配達順路を覚えていくのは確かに簡単ではありません。世の中がどんなにデジタル化が進んでも、新聞配達は極めてアナログな方法で覚えていきます。なぜなら、頭と体で覚えていくからです。
  「配達する場所は地図を使って覚えるんですか?」と、ほとんどの人が聞いてきますが、「配達用のナビゲーションがバイクについている」というわけにはいかず、新聞配達では昔から使われている「順路帳」というものを使っています。B5サイズを縦に半分切った手帳のようなもので、読者名と新聞名、読者宅へたどり着くための「順路記号」というものが書いてありますが、丁目・地番は一切書いてありません。
  慣れてくると、この「記号」の意味さえわかれば知らない場所でもすぐに配達ができるようになるのですが、深夜の暗い場所では書いてある記号がまったく見えないので、明るい時間に何回も順路記号をたどる練習をします。

  ようやく迎えた初めての朝刊配達。「準備してから追いかけるから一軒目の家の前で待ってて」と先輩に言われて先に出発した新人君。まもなくすると先輩の携帯が鳴り、「すいません。暗くて一軒目にたどり着けません……」。

 地図が必要な場合もあるようです。

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