しごと日記

雨の日の話  (2005年6月号掲載)

 いよいよ梅雨、私たちASA泣かせの季節です。
 梅雨の時期、読者の皆様から寄せられるクレームに、「新聞が雨に濡れて読めない」というものがあります。 新聞をぬらさずにお届けする―それが私たちの仕事ですから、皆様にはご迷惑をお掛けしていることになります。

 雨の場合、ビニールでラッピングした新聞をお届けする場合があります。 すべてのお宅にラッピングした新聞をお届けできれば良いのですが、実際にはなかなか難しいことです。 その理由は、配達時間の問題です。
 雨天用のビニールは、機会で包装する半透明のビニールと、手で袋詰めにする白いビニールの2種類あります。 皆様がよくご存知なのは、半透明のビニールでラッピングした新聞でしょう。 これは、新聞を入れるとビニールに包まれた状態で出てくる便利な機械を使っています。 配達に出発する前から雨が降っているときは、販売店でこのラッピング作業をしますが、 1分間に出来る数量は80部ぐらいです。2台の機械をフル稼働しても、配達しているすべての新聞をラッピングすると 1時間以上配達に出発する時間が遅れることになります。
 新聞が販売店に配送されてくるのが、午前2時頃。準備を含めて朝刊の配達が終わるまでに、晴れた日で3〜4時間かかり、 一番最後のお宅に新聞が届くのが午前5時半〜6時頃になります。当然、雨の日にはもっと時間が掛かりますので、 すべてのお宅にラッピングした新聞をお届けするとなると、配達時間がさらに1時間以上遅れることになり、 お客様をお待たせすることになります。そんな訳で、ラッピングする新聞の部数は最小限にし、 「濡らさずにお届けする」配達技術の向上を目指しているのです。
 ただ、配達途中で急ににわか雨が降り出したり、ポストの状態によっては雨で新聞が濡れてしまうことが予想される場合もあります。 そういう場合は、配達先で白いビニールに手詰めしたり、玄関先までお届けすることもあります。

 最近は、私たちの教育不足もあり、スタッフ紹介で紹介しているような「現代っ子」たちは、 なかなか行き届いた配達が出来ないのが現状です。それどころか、雨でタイヤを滑らせてバイクを倒し、 配達する新聞を泥だらけにしてしまうことさえあります。 そんな時は、近隣の販売店に予備の新聞を分けてもらったり、印刷工場まで新聞を取りに行ったり、 場合によっては駅の売店に買いに走ったりと、てんてこ舞いで新聞をかき集めます。 配達技術の低下のせいか、こういう「てんてこ舞い」も以前に比べて増えてきています。
 読者の皆様には大変ご迷惑をお掛けしていることと思いますが、迅速・確実・丁寧な配達を目指し、 教育と訓練に力を入れていきますので、今後ともよろしくお願いします。

 ともあれ、雨の中での配達が終わると、今度は夕刊の配達に備えて合羽を干し、しばしの休息に入ります。 無事配達が終わったという安堵と疲労のため、ぐっすり眠れます。

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