小さな散歩道

等々力渓谷日本庭園・書院 (世田谷区野毛1丁目)

 
(左) 日本庭園入口の冠木門   (右) 建設当時のままの姿が保存されている書院


池、流れ、石畳の階段園路などがある日本庭園

冠木門を入って右側の竹林(上から入口の門を眺める)

庭園内の芝生広場。きれいに整備されていて気持ちが良い

書院は開放されていて、お茶を飲みながら
等々力渓谷の説明パネルを見ることができる

 東急大井町線等々力駅の周辺は、等々力渓谷の他にも古墳群や寺社、公園など見どころがたくさんあり、散策にはうってつけのエリアだ。今回はその中から、等々力渓谷日本庭園・書院に行ってみた。
 
  等々力渓谷日本庭園・書院は等々力渓谷遊歩道の最後にある。渓谷自体、途中に不動の滝や等々力不動尊、ちょっと散歩道を出ると野毛大塚古墳や玉川野毛町公園など、寄り道ポイントに事欠かないので、渓谷散策で最後まで来る頃には十分満足してそのまま引き返してしまうことも少なくないだろう。
  次回、等々力渓谷を歩く時は、ぜひ最後の分まで余力を残しておきたい。

  等々力不動尊の反対側、遊歩道の右手が日本庭園だ。遊歩道に庭園入口の案内表記がある。入口は2ヶ所あり、先に正門入口の案内があるが、そこからさらに60メートルほど先の「冠木門入口」の方が風情がある。日本庭園の雰囲気を味わうなら、この冠木門からのアプローチがおすすめ。門を入って右側の園路は両側が竹林になっている。

  入って左側の、石畳の階段園路を少し登った先に書院建物がある。日本庭園は昭和48年(1973)、書院は昭和36年(1961)に作られたもので、作庭は著名な庭師・飯田十基氏によるものだとか。飯田氏の全国にある作庭作品が昨今の開発等により失われつつあり、この等々力渓谷公園の日本庭園は飯田氏の作庭作品として大変貴重なのだそう。庭園には石灯籠や枝垂れ桜などあり、外国人の散策客もさかんにカメラのシャッターを押していた。

  日本庭園だけでなく、書院の建物も当時のままの姿で保存されている。書院は開放されており、部屋にも上がることができる。セルフサービスのお茶も用意されていて、等々力渓谷を歩いてきたあとの休憩場所にぴったり。部屋の中には等々力渓谷の説明パネルが展示されている。
  庭園内には日当たりのよい芝生広場もあり、散策客がベンチでお弁当を食べたり、家族連れが芝生にシートを敷いてピクニック気分を味わったりしていた。また庭園周辺には竹林やみかん畑があり、子どもたちによるたけのこ掘りやみかん狩り体験が、地域の等々力渓谷保存会によって行われているそうだ。
 
■等々力渓谷日本庭園
入園時間/9:00〜17:00(11月〜2月は16:30まで) 
休園日/年末年始、管理作業実施に伴う臨時休園日
入園料/庭園、書院とも無料

(2017年5月掲載)  地図


小さな散歩道 目次へ 前へ  次へ