小さな散歩道

平水山寿徳寺  日野市南平4丁目

  

  京王線南平駅から北野街道沿いに歩いて約15分、街道からやや奥まった場所に、山門がひっそりと建っていた。右の石柱に「多摩四国 第八十七番」とある。山門の軒や柱に「武州」や「神田」と書かれたお札が所狭しと張ってあるから、お遍路さんが多いのだろう。
  山門をくぐって進むと、一風変わった形の本堂が目に入った。正面の両脇にピンク色の太い柱が2本。壁は白く塗られ、建物と屋根は八角形だ。てっぺんには、宝輪と水煙がそびえ立っている。正面の扉に白く描かれている模様は、ハスの花びらを表しているようだ。木造の世間一般のお寺とは、すべてで趣を異にしており、異国風の感じさえした。本堂の左手に石碑が立っており、「本堂落慶記念碑 昭和四十四年春彼岸 檀徒一同」とある。比較的新しい建築なのだろう。
  境内の右手に6体の地蔵と、「修行大師尊像」と書かれた銅像が立っていた。弘法大師の像のようだ。地蔵の首に巻かれた、よだれかけの赤さがひときわ目に付いた。
  本堂の正面に、腰くらいの高さの「御仏足蹟」と彫られた四角い石碑があった。碑の上には、やはりハスの花びらで囲まれた、大きな足跡の石像が載っている。石碑の側面に彫られた説明文に、大要「インドを訪れた際、現地のお寺から仏陀の足石の拓本を譲り受けたので、ここに正写して奉安するものであります」と書かれていた。

(2007年4月掲載)  地図


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