小さな散歩道

さいかちぜき公園  日野市西平山2丁目

さいかちぜき公園1 京王線長沼駅から北方向へ歩き、長沼橋を渡って約7分、浅川の土手のすぐ下に長方形の公園があった。周りは住宅で囲まれており、遊具やベンチはいくつか置いてあるが、人気は余りなく、ひっそりした感じだ。
 入り口に「さいかちぜき公園」の立て札があった。「この公園の西北およそ200m、堤防のはずれに堰がある。この堰はかつてこの付近一帯の用水を分配する為、設けたもので、堰上の堤にさいかちの大木が生い茂っているところから堰の名になった 日野市役所公園緑政課」と記されていた。
 そういえば、園内にもサイカチらしい木を含む大木が数本ある。サイカチはマメ科で、その実はさやに入っており、サポニンという物質を含んでいて、水につけてこするとせっけんのように泡が出るそうだ。昔は洗濯にも使われたらしい。生薬の原料にもなると聞く。
さいかちぜき2 今はまだ、葉が青々と茂っているが、やがて夏には花が咲き、秋には30センチものさやが実るのかな、さぞや壮観だろうと思う。
 帰り道、その「さいかちぜき」と思われる場所に行ってみた。浅川の堤防の外側にあるせきは、思ったより小規模だったが、豊富な水が勢いよく流れていた。
 近くには青々と茂る大木が数本。その下には昨年のものだろうか。枯れて茶色くなったサイカチのさやが、大量に散らばっていた。

(2005年6月掲載)  地図


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