しごと日記Q&A編

  雨の時期です。新人君たちは大丈夫そうですか?
(2021年6月号掲載)

  今年も雨の季節がやってきました。梅雨は旧暦の五月に降ることから『五月雨(さみだれ)』とも呼ばれます。
 『おくのほそ道』では、江戸を発った俳聖松尾芭蕉が白河の関を越えて奥州に入ったのが旧暦の四月二十日。新暦で言うと、6月上旬の、ちょうど今頃の季節だったようです。それから2カ月ほど雨のみちのくを巡った芭蕉は、
  五月雨の降り残してや光堂
  五月雨をあつめて早し最上川
という句を残しました。その健脚ぶりも目を引く芭蕉ですが、実際には雨続きの旅に随分と難儀したことでしょう。

  我々ASAスタッフも、この時期の降り続く雨には難儀させられます。特に、この春に入社した新人君たちにとって、梅雨は最初の難関とも言えます。

 先月号のこのコーナーでも書いたように、4月・5月と、この雨の季節に備えてきました。それでも、毎日降り続く雨で配達にかかる時間は延びますし、体力も消耗します。梅雨の走りの頃は元気だった新人君たちも、日を重ねるにつれて疲れがたまっていくようで、寝坊して遅刻する回数が増えてきたり、眠たそうな顔つきで作業している場面を見かけたりするようになります。

  こういう時が事故や配達ミスの元。先輩スタッフが声をかけて、本人が大丈夫だと言い張っても、配達以外の業務を切り上げて帰宅させ、休養を取らせることもあります。ただ、中には雨が降る降らないにかかわらず入社以来ずっと遅刻の多い常習犯もいるのは、ここだけの話です。

  なにしろ体が資本です。何とか雨の季節を乗り切ってほしいものです。

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