しごと日記Q&A編

  暑さが続いていますが、だんだんと秋の気配になってきますね。新人君は慣れましたか?
(2020年9月号掲載)

  9月。長かった梅雨、びっくりするほどの猛暑、さらに追い打ちをかけるような毎日のマスク着用と、例年になく厳しかった夏が過ぎ去って、いよいよ秋の訪れです。
  昼間よりいくらか涼しくバイクの運転で風に吹かれる朝刊配達時、スタッフたちは一足早く秋の訪れを感じとっています。スタッフに聞くと、夕刊配達時はさすがにまだ半袖が圧倒的に多数派ですが、朝刊時には長袖シャツなどを着て配達に行くスタッフも少なくないようです。

 さて、秋は月見のシーズンです。歳時記を繰ると、夏の季語では『雨』に関するものが多かったのに、秋になると『雨』はめっきり少なくなって、代わりに『月』に関する季語が増えてきます。古来、秋は月の季節なんですね。

 月ばかりではありません。最近は天文ファンでなくとも、テレビやインターネットのニュースで、○〇流星群や△△彗星などの情報を得る機会も増えました。読者の皆さんの中にも、夜空を見上げる機会が増えてきたという方は少なくないのではないでしょうか。

 暑すぎず寒すぎずで配達のしやすいこの季節、新人君や奨学生たちも入社して半年たち、配達の合間に足を止めて、ふと夜空を見上げる余裕が出てきます。ニュースで話題の天文ショーともなると、深夜から未明にかけての朝刊配達時間帯でも、夜空を見上げながら散歩している方もいます。配達中、建物の陰や曲がり角の向こう側から、人影が不意に飛び出してくる場面などは、やっぱりヒヤリとする瞬間です。そう考えると、天文ショーなど楽しむのは、休みの日までお預けということになるのでしょう。

 そんな話を聞きながら、店長は「配達中に空を見上げるなら、星じゃなく雲の流れを読もうよ。一応プロなんだからさ」と苦笑いしています。

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