しごと日記Q&A編

  春ならではのエピソードはありますか?
(2011年3月号掲載)

  3月・4月は、新聞販売店にとって一番の繁忙期であり、花粉に悩まされる時期でもあります。
  進学、就職、転勤などで転出入が集中するこの時期に、どれだけ新規のお客様を増やすことが出来るかで、その年の販売店の命運が決まるといってもいいほどです。
  引っ越しされて来た方に新聞をご購読いただくためには、空室になっている家を把握できているかどうかに尽きます。引っ越しは曜日に関係なく昼夜ありますが、日に最低2回は担当の地域を配達しているため、空室だった家に入居された場合、だいたい分かります。挨拶に伺うと、「どうしてすぐに分かったの?」と不思議がられることもありますが、最初に挨拶し、自分と商品である新聞を売り込むことが新規にお客様になっていただく大きな一歩になります。
  引っ越しするから購読料の精算に来てほしいとの電話や、転居先の新居への配達開始手配を依頼される電話も数多くいただきます。ただ、最近は若い人を中心に、引っ越しの連絡をいただけない方や遅い時間帯に引っ越しされる方も増えてきました。新聞をポストに入れようとしたら空室になっていて、購読料の精算もしないまま引っ越しされてしまうこともあります。とは言っても、故意ではなく、引っ越しのバタバタでうっかりしていたというのがほとんどですが・・・。
  この繁忙期に必ずやってくる問題が花粉です。ほとんどの時間、外で仕事するため、花粉症の症状がひどい社員にはとてもつらい時期です。配達中は鼻水で息苦しくなり、いつも以上に疲れて頭がボ〜ッとしてきますし、お客様と話をしていても、くしゃみが出てうまく話すことができません。バイクの運転をしていても目に涙がたまってきてしまうため、この時期だけゴーグルをして運転している社員もいます。
  花粉症の社員にとっては悪戦苦闘する時期ですが、少しずつ暖かい陽気になり、もうすぐ桜が咲くこの季節が外での仕事は一番やりやすいのです。

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