しごと日記Q&A編

  配達中にバイクがパンクしたらどうするんですか?
(2009年9月号〜10月号掲載)

その1  バイクで配達中、右折や左折をしようとしてもハンドルが重くて操作がうまくいかなくなる時があります。おかしいな……と思ってタイヤを調べると、だいたいパンクしています。こうなると、「緊急事態発生」です。
  残り50軒位だから……と、時間が遅くならないように無理をして配達を続けることがありますが、バイクが壊れてしまうので、まずは店に待機している社員に電話します。
  「もしもし、やってしまいました。至急応援頼みます!」と、連絡を受けた社員は、とりあえず休んでいる社員のバイクでパンクした場所まで行き、パンクしたバイクと乗り換えます。バイクを持ってきてもらった社員はすぐに配達を再開しますが、パンクしたバイクをどうやって持ち帰るかが問題です。店から近ければ押して帰ることもできますが、遠い場合はバイクを車に積んで配達場所まで運び、パンクしたバイクを積み帰ったりします。
  こんなことが月に4〜5回はあります。特に、雨の日とその翌日は、路面の土が流されて、釘や、とがった石が露出して、パンクの原因になります。また、体重の重い人が乗っているバイクもパンクしやすいです。バイクの荷台に150部(30kg)、前カゴに50部(10kg)の新聞を積むと、それだけで40kg。体重100kgを超える「ふとマッチョ(?)」社員もいるので、それを支えるタイヤもけっこう大変です。
   次号では、パンクしたバイクの修理の話を紹介します。

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その2 当ASAでは、月に一度バイク点検の日を決めています。おもにブレーキや電気系統を見て、エンジンオイルの交換やタイヤがすり減っていればタイヤの交換も自分でします。
  タイヤ交換をしないで乗り続けると走行中にパンクしたりすることになりとても危険です。後ろブレーキだけで止まる癖のある人は、後ろのタイヤが早くすり減りパンクしやすくなります。
  パンクしたタイヤに刺さっているのは、くぎ、ガラス片、金属片、ねじ、画びょう、針金などが多く、たまに木くずなどもあります(いたずらで刺されることも……)。
  パンクしたタイヤは、すり減っていると交換しますが、そうでないときは中のチューブだけ交換してタイヤはそのまま使うので、刺さっているものを確認しないで修理すると、すぐにパンクしてしまいます。チューブだけを交換する場合も、チューブをきちんと入れないと空気を入れたときにチューブが中でよじれた状態になってしまい、少し走っただけでパンクしてしまいます。
  タイヤの交換は、たくさんのねじを順番通りにはずして交換するので、慣れていないと1時間位かかります。朝刊の時にパンクしたら、すぐに直しておかないと夕刊の配達に間に合わなくなってしまうので、寝る時間を削ってでも修理を最優先でします。眠い目で修理して、最後の最後にねじが1本残ることがあります。また分解をしなければならず、涙が出そうになります……。

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